症例報告:疳の虫①

  • 投稿日:2018年1月15日
  • (最終更新:2018年1月15日)

私がこの記事を書きました!

西 俊哉

にし鍼灸整骨院 院長 兼 2児の父

西 俊哉 (にし としや)

所持資格:柔道整復師・ はり師・きゅう師

毎日の忙しさの中で、自分の身体を大事にすることを忘れてしまっていませんか?
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もうすぐ3歳になる男の子のママが「キーキー言う」「すぐすねる」「人をたたり噛んだりする」「反り返って泣き出すと手がつけられない」と、ご相談に来られ小児鍼を受けていただきました。

 

症状的にはいわゆる【疳の虫】の部類になります。

 

お話をお伺いと、まず食べ物の片寄りが目立ちました。

この子は、油っこい物、甘い物、お米が大好きで、さらに冷たい飲み物を好んで飲んでいました。野菜はほとんど食べずだったので、胃腸への負担が大きいのかなと推測しました。

小児期の偏食は無理に我慢させたり、無理に嫌いなものを食べさせたりすることは、なかなか難しいと思いますし、かえってそのことがストレスになったりするので、食事を調整することは注意が必要だと考えています。

なので、胃腸へのストレスを軽減させるよう、胃腸のパワーをしっかりと補えるように、『胃や腸の経絡(ツボの流れ)やツボ』を施術していきました。さらに、胃腸の働きを担う『脾の経絡、ツボ』身体の余分な水分を流すため『三焦の経絡、ツボ』にもアプローチしていきました。

 

いわゆる【疳の虫】の症状は、東洋医学的には気の流れが乱れていたり、心身のバランスの乱れを調整しようとしていたりすると考えれるので、『気の流れを良くする、調整できる『肝の経絡、ツボ』にも施術、アプローチしていき、あとはリラックスできるよう小児鍼で全身的な調整をしました。

 

ご両親も忙しく週に一回のペースで施術開始しました。

理想的には最初は週に二、三回のペースが望ましいので、それを補ってもらえるように、ご自宅でもパパママにポイントをおさえた小児鍼をおこなってもらい、2ヶ月後にはキーキーなる症状はかなり減ったと喜んでいただき、施術開始4ヶ月でほぼ症状が出なくなったので、疳の虫の施術は終了しました。

またもしでそうなときは、ご自宅での小児鍼をしていただくということで、ご卒業しました。