子供の様々な症状に関連する『腎』

  • 投稿日:2018年3月14日
  • (最終更新:2018年3月14日)

私がこの記事を書きました!

西 俊哉

にし鍼灸整骨院 院長 兼 2児の父

西 俊哉 (にし としや)

所持資格:柔道整復師・ はり師・きゅう師

毎日の忙しさの中で、自分の身体を大事にすることを忘れてしまっていませんか?
そんな方々のお悩みが解決し、笑顔で生活を送れるようサポートします!

お子様のお悩みには、疳の虫、夜尿症(おねしょ)、アトピー、気管支喘息など様々な症状があります。

 

こういった子供さんの症状にとても関連が深い『腎』について今日はお話させていただきたいと思います。

もちろん、腎だけが関わっていたり、それだけが原因だったりはしないですが、最近の傾向では特におねしょやアトピーにお悩みの就学前~小学生のお子様の施術をさせていただいている時に、腎との関連を強く感じますので気になる方は是非読み進めてみて下さい(^^)

腎の働き

 

まず、五臓六腑の腎の働きとしては、

・生命の根本的なエネルギー(先天の精)を貯蔵する

・体内の水分代謝(尿量の調節)

・肺と共同して呼吸を行う

主にこの3つがあります。

 

先天の精とは、両親から受け継いだ気(パワー)で、成長・発育発達・生殖に深く関わっており、不足すると年代に応じた成長機能の変調をきたします。

 

では、次に各働きが変調きたすと子供にはどのような症状が起きるかみていきましょう!!

腎の働きが変調すると起こる症状

 

・先天の精(気)が消耗したり、不足することで気の作用一つである悪いものが身体の外側から侵入することを防いでいる衛気という作用が弱まり、皮膚を攻撃されると炎症を起こし、アトピー性皮膚炎が起こったり、皮膚のかゆみ、肌あれを招いたりします。身体の内部にまで悪いものが侵入すると風邪を引きやすくなったりもします。

 

 

・体内の水分代謝に変調をきたすと、腎が膀胱に作用して尿量を調節しているため尿の調節がうまくいかず、夜中におねしょをしてしまいます。

 

 

・呼吸では腎の作用は吸う方に働きがあり、腎の働き弱まると吸うことがしんどくなる気管支喘息を招くと考えられます。

 

 

このように、子どもは腎の各働きに変調きたすと多くの症状がみられます。

では、どのような要因が腎は変調をきたしやすいのでしょうか??

腎に変調をきたしやすい要因

腎の働きに変調をきたす代表的な要因は、冷えです!!腎は身体が冷えるとものすごく弱まりやすいので注意して下さい。

また、冷たい食べ物や飲み物も腎を弱めてしまいます。なので、夏場でも冷たい飲食物はほどほどに心がけて下さい。

 

季節で変調をきたしやすいのはで、乾燥にも腎は弱いです。

なので、おねしょやアトピーのご相談が寒い冬時期、乾燥しやすくなると多くなるのはこのことから考えられます。

 

動作としては立ちっぱなし、立っている時間が長いと腎に変調をきたします。ですが、子どもではあまり考えにくいかなと思われます。

 

最後に腎は恐れる、何かに怖がる、恐怖に弱いと考えられています。

最近の子どもさんは特に「ママに叱られたらどうしよう」「パパが見てるから頑張らな」「テストでいい点とらな怒られる」「兄弟、姉妹と比べられるのが嫌や」など親の顔色や周りの人たちの目線を気にしすぎて、恐れている、結果に怯えている、怖がっている傾向が就学前~小学生のお子さんに多くなってきていると感じています。

決して親御さん、大人が悪いとは思いませんし、勿論そうじゃない方の方が多いとは思います。

でも何か現代社会的にこういった傾向になってきてしまっているようにも感じます。

なので、お子さんの症状でお悩みの親御さんは改めて、子どもさんへの接し方、子どもさんの性格などを見つめ直してみるのも一つかもしれません。

 

 

 

まだまだ腎を弱らせてしまう原因のものはありますし、五臓六腑のほかの臓腑が変調してその影響で腎も弱ってしまうとういことも多々あります。ですが、それを見極めるのは少し専門的な知識が必要になりますので、気になる方はご相談下さい(*^^*)

 

 

いかがでしょうか?

当てはまるものがあれば、対応や改善していくことでお悩みの症状は落ち着くかもしれません。

それでもまだ気になる、なかなか症状が落ち着かないという方は一度ご相談下さいね!!

小児鍼やお灸などで腎を補うツボを刺激して症状を落ち着かせていきましょう(^O^)

 

では、今日はこの辺で。

ありがとうございました。m(__)m