バレンタイン-注意が必要な乳腺炎のはなし

  • 投稿日:2018年2月19日
  • (最終更新:2018年2月19日)

私がこの記事を書きました!

西 菜美

にし鍼灸整骨院 副院長 兼 2児の母

西 菜美 (にし なみ)

所持資格:はり師・きゅう 師・アスレティックトレー ナー

家事に育児に、毎日頑張っているママさん!お身体のことだけでなく、子育てのこと等なんでもご相談ください。
あなたと同じ“母”としての立場からアドバイスができます。

バレンタインから1週間が経ちました。

最近は、友チョコブームで女性同士、お友達同士でプレゼントし合うのがメジャーになっていますね。

普段なかなか食べられないリッチなチョコや愛情あふれる手作りチョコなど、たくさんのチョコやスイーツを食べられる嬉しいイベントです。

 

 

ただ!やはり食べ過ぎには注意が必要です。

今日は、この時期にわかに増える乳腺炎・うつ乳についてお話させていただきます。

 

チョコレートは糖分や脂肪分が高いので、産後の授乳中の方は乳腺炎の原因にもなりやすく注意が必要です。

乳腺炎になると、おっぱいが腫れたり、しこりができて痛くなったり、ひどくなると高熱まで出てしまいます。

 

母乳の通り道になる入管や乳腺の一部が滞り、母乳の排出がうまくいかない箇所ができ、うっ滞してしまうことで母乳の詰まりが起こります。

そこで炎症が起こり、おっぱいが熱を持ったり、発熱してしまうことがあります。

 

実際には、乳腺炎になる前に「うつ乳」という状態になっている方が多いです。

授乳中におっぱいがチクチクする乳房がどんよりと重く感じる熱を持っている乳房に小さいしこりができるといった症状が現れるのが特徴です。

乳腺炎によく似ていますが、炎症が起こる一歩手前といった感じです。

 

うつ乳じょうたいに気づいたら、早めに対処することが必要です。

 

乳腺炎になり、高熱がでるとおっぱいに触れるだけでも激痛が走り、授乳どころか育児もままならない状態になります。

 

 

今回は、うつ乳になった時の対処法をお話させていただきます。

うつ乳になった時の対処法

1.血流をよくする

母乳は血液から作られています。

そのため、血流をよくすることが大切です。

特に、育児をしていると肩こりが起こりやすくなり、血流が悪くなりやすくなります。

肩周り、肩甲骨周りの血流が良くなる体操お教えします。

 

1.写真のように鎖骨に手をおきます。

2.鎖骨を触れた状態で肘を大きく回します。(10回)

(この時、肩甲骨が一緒に動いていることを意識してください。)

3.同じように反対回しも繰り返します。(10回)

肩周りがほかほかする感じが実感できるかと思います。

 

 

2.水分をしっかりとる

母乳は血液から作られており、血液は水分が多く含まれています。

母乳をあげていると、どうしても身体の水分が不足しがちになりますので、普段より水分を取ることを意識してください。

 

この時、冷たい飲み物だと、身体を冷やしてしまうので、常温か白湯で飲むことをおすすめします。

 

 

 

 

3.ツボにお灸

うつ乳改善に効く、おっぱいの通りを良くするためのつぼを一つご紹介します。

 

少沢(ショウタク)

小指のつめの外側、付け根に当たるところにあります。

 

 

 

 

ここにお灸をするとおっぱいの通りがよくなり、うつ乳改善に効果があります。

 

お灸がないという方は、爪楊枝の後ろで、グーっと押し続けて見てもいいです。

(10秒を3回、うつ乳状態になっている側のみ)

 

 

うつ乳の症状で当てはまっている方は、すぐに試してみてくださいね。

 

また、乳腺炎になった!発熱もある!という方は、

セルフケアの前にすぐに病院を受診されることをオススメします。